近年、日本各地でさまざまな災害が起こっており、災害について考える機会が増えています。
災害はいつどこで遭遇するかわからないので、日ごろから自分の身を守る準備をしておく必要があります。
災害時は“助け合い”と言いますが、助けてもらう前提でいてはいけませんよね。
ただ、災害の時に最低限何が必要なのか、何を準備しておくべきなのかが分からない方も多いと思います。
そこで今回は、防災セットに必要なものをリストにしました。
また、自分で防災セットを作成するのはちょっと面倒、という方のために、防災士が監修した防災セットもご紹介します。
自分に合った防災セットを準備して、防災にどう備えればいいのかを一緒に考えていきましょう。
防災セットを作ってみよう!
「いざというときのために、防災セットを作ろう!」
と思っていも、なんだかんだ後回しにしてしまいがちですよね。
まあ、私のことなんですが(笑)
後回しにしてしまう理由の一つが、“何を準備したらいいのかわからない”ということ。
わからないまま面倒になってやめちゃうんだよね~。
わかるわ~。
でも必要なものがわかれば、あとは揃えるだけ!
今日こそ、防災セットを準備しましょう!
ちなみに、防災の日があることはご存じですか?
あまり知られていませんが、防災について考える大切な日です。
防災セットに必要なものリスト
防災セットを作るために必要なものをリストにしました。
リストを見る前に、1つ防災セットを作る際のポイントがあります。
それは
“自分で背負って走れる重さであるか”
というとことです。
防災セットを背負うとき=緊急事態。一刻を争います。
それを想定して、防災セットの内容を加減してください。
また、ふだん持ち歩くようなもの
- 財布
- 身分証明書
- スマホ
は、リストには入っていませんが必ず持っていきましょう。
【最低限必要なもの】
- リュックサック
- 保存水500ml~
- 非常食
- ラジオ
- LEDライト(懐中電灯)
- ホイッスル(笛)
- モバイルバッテリー
- レインコート
- タオル
- マスク
- 常備薬
- 救急セット
- トイレットペーパー
- ビニール袋
- 軍手
- 筆記用具セット
【追加で用意したいもの】
- 保存食3日分
- ビニールシート
- アルミブランケット
- エア枕やエアマットレス
- アイマスク・耳栓
- スリッパ
- 簡易トイレ
- ドライシャンプー
- からだ用シート
- 歯磨きセット
- 布テープ
- 紙コップ・割りばし
- ラップ
- 給水バッグ
- ランタン
- 着替え
【女性が準備したいもの】
- 生理用品
- 月経カップ
- トイレポンチョ(目隠し)
【小さなお子さんがいる方が準備したいもの】
- おむつとおしりふき
- 粉ミルクとほにゅう瓶
- 搾乳機
- 離乳食
以上です。
ですが、すべてを1つのリュックに詰め込むのはなかなか難しいです。
先にも書きましたが、どのくらいの重さなら背負って走れるか、というのも、個人差があります。
なので、セットに組み込むのにも優先順位をつけるといいですね。
各グッズをどういった場面で使うのか想像すると、必要不必要の優先順位がつけられると思います。
なので、参考までに使用例やポイントを簡単に解説します。
【最低限必要なもの】
- リュックサック
簡単に破れたり壊れたりしない丈夫なもの、できれば防水のものがおすすめ。
万が一遭難してしまった際も、反射板がついているものだとより安全です。
- 保存水500ml~
大いに越したことはありませんが、重くなるので背負える範囲で調整を。
できれば2L準備しておきたいところです。
- 非常食
非常食といえば乾パン、缶詰というイメージですが、今は味や種類も豊富です。
クッキーやチョコレート、キャンディなども入れておくといいですね。
- ラジオ
できれば、手回し充電ができ、ライトや充電機能があるものが良いです。
災害情報をいち早く知ることが出来る必須アイテムです。
- LEDライト(懐中電灯)
ラジオにライトがついてない場合は準備しましょう。
深夜に被災することもありますので、手元や足元を照らすのには必須です。
- ホイッスル(笛)
緊急時、助けを呼ぶためのものです。
- モバイルバッテリー
災害避難の際、スマホを充電する場所は限られます。
スマホの充電がある限り、災害情報や家族の安否確認をすることができますので、欠かせません。
- レインコート
避難所や屋根のある安全な場所にたどり着くまで、外に長時間いることもあるかもしれません。
- タオル
顔や体を拭くだけでなく、寝るときの枕代わりにもなります。
- マスク
避難所などでの密接な環境で、さまざまなウイルスから身を守ってくれます。
また、乾燥する場所でものどを保湿する役割があります。
- 常備薬
持病がある方は、いつも飲んでいる薬やお薬手帳も準備しておきましょう。
頭痛薬や痛み止め、胃腸薬なども含みます。
- 救急セット
消毒液、ばんそうこう、めん棒、ガーゼ、包帯など。
コンパクトな救急セットがあると便利です。
- トイレットペーパー
用を足した時だけでなく、テッシュの代わりにもなります。
その他さまざまな場面で使えます。
- ビニール袋
ごみを入れたり、ものを入れるのに必要です。
重ねて給水バッグの代わりにもなります。あると何かと便利です。
- 軍手
災害時は、ガラスや木片など、さまざまなものの破片が散らばります。
ものをつかむ際、けがをしないように軍手をつけましょう。
- 筆記用具セット
災害時の状況をメモしたり、スマホが使えないときに手紙としてメモを残したりする際に使えます。
【追加で用意したいもの】
- 保存食3日分
非常食(乾パン、缶詰など)とは別に保存食(レトルトカレー、ごはんなど)もできれば用意したいところです。
災害後、停止したライフラインが復旧するまで焼く3日かかると言われています。
それまでの期間をしのぐための目安が3日分です。
- アルミブランケット
夏は直射日光を防ぎ、冬は保温効果で寒さをしのげます。
もし運がよく避難所などで過ごせたとしても、冬は特に寒くて気温は外と変わりません。
これがあるかないかで、避難所生活の快適度が変わります。
- エア枕やエアマットレス
睡眠を快適にしてくれます。
避難所はたいてい床の上に直接寝転ぶことになります。
床が固くてなかなか寝付けないかったり、腰痛持ちの人にはかなりつらいのであるとよいです。
- アイマスク・耳栓
こちらも睡眠時の快適アイテムです。光や音に敏感な人は、必須です。
避難所では、スマホの明かりや他人のいびきや歯ぎしり、話し声なんかも聞こえます。
- スリッパ
災害時、あわててくつも履かずに飛び出した!ってこともあるので、スリッパやコンパクトに折りたためるルームシューズを入れておくと便利です。
また、ずっとくつを履いていると疲れるけど、裸足やくつ下のまま歩くのは嫌!って人は持っておくと安心です。
- 簡易トイレ
水洗トイレが止まることも多いです。
男性は外で用を足すことに抵抗がない方もいるかもしれませんが、特に女性やお子さんがいる場合はあった方がいいですね。
- ドライシャンプー
災害時、使える水の量は限られるので、元の生活に戻れるまで髪の毛を洗うことは難しいですよね。
でも何日も放置していると、頭皮がベタベタ、においやかゆみ、炎症をおこすことも考えられます。
水のいらないドライシャンプーはかなり重宝します。
- からだ用シート
お風呂に入れない状況でも、からだを拭いて清潔に保てます。
- 歯磨きセット
歯磨きセットも大事です。
何日も歯を磨かないと細菌が増え、口臭や虫歯の原因になります。
- 布テープ
何もない状況下で、何かを作ったり、くっつけたり、固定したり、さまざまな場面で活躍してくれる布テープ。
丈夫なので重宝します。
- 紙コップ・割りばし
食べ物や飲み物が配給されたとき、あると便利です。
- ラップ
紙皿などを使うさいに、先に敷いておくと、紙皿が汚れず何度も使えます。
皿を洗う時の水の節約にもつながります。
- 給水バッグ
給水車がきて水をもらえる時に必要な給水バッグ。
大きさや形状はさまざまですが、家族の代表者が水を入れて運べる重さを考えて選ぶとよいでしょう。
- ランタン
LEDライトや懐中電灯があれば、困らないかもしれませんが、広範囲を照らせるランタンはあると便利です。
明かりがあることで安心感もあります。
- 着替え
汚れたり、破けたりすることも考えられますので、必要最低限の着替えは準備しておくといいです。
【女性が準備したいもの】
- 生理用品
生理用ナプキンやタンポンは必ず準備しておきたいですね。
量が多くても少なくても、多い日用や夜用があれば安心です。
- 月経カップ
普段から使用している方や抵抗のない方は、生理用ナプキンよりも月経カップの方がおすすめです。
かさばらないし、繰り返し使えるので、消耗して足りなくなる心配がありません。
- トイレポンチョ(目隠し)
用を足すときや、着替えるときなどに重宝します。
授乳する際にも目隠しとして使うことができます。
【小さなお子さんがいる方が準備したいもの】
- おむつとおしりふき
最低3日分は準備しておきたいところです。
持てるなら多めが安心ですね。
- 粉ミルクとほにゅう瓶
災害時は精神的なダメージやストレスを受けて、おっぱいが出なくなることもあります。
普段粉ミルクをあげていなくても、あると安心です。
- 搾乳機
先にも書きましたが、おっぱいが出なくなる可能性も考えられます。
出せるときに出しておく、というのも一つの手です。
防災セットを買うという選択
防災セットを自分で作るには、一つ一つ買い揃える必要があります。
自分で作ろうと思ってたけど、時間もコストもかかし面倒!という方もいるかと思います。
そういった方には“防災士監修の防災セット”がおすすめです。
すでに最低限必要な防災グッズがそろっているので、あとは、ほかに自分が必要と思ったものをたせばいいだけ。
しかも、災害に詳しい防災士が監修しているので、信頼度も高いです。
防災士監修 選べる防災セット
防災のプロである防災士が、監修した防災セットです。
災害時、ライフライン復旧までの3日間を乗り越えられるように考えられています。
非常食や保存水だけでなく、ロープや軍手、救急セットなど、いざというときに必要なものが、過不足なく入ってるので安心感がありますね。
保存食であるご飯やパンの味も選べますし、これでも心配な方は、セット内容を追加することもできますよ。
防災士監修 女性用防災セット
同じメーカーが販売している、女性用防災セットです。
女性用というだけあって、トイレポンチョや水のいらないシャンプーがセット内容に含まれています。
女性のことを考えられていますよね。
さらにセット内容がやや少なめで、軽くしてあるんです。
必要であれば自分で背負える程度に追加することも可能ですよ。
2つとも充実したセットになっていますが、自分好みにセット内容をカスタマイズすることもできます。
また、他に必要な防災グッズがあれば、重さを考えながら、追加してもいいですね。
まとめ
ご自身に合った防災セットは、準備できたでしょうか?
防災セットは、自分で背負って走れる重さであることが重要です。
災害時は、急いで避難先へ向かうことが想定されます。
心配しすぎるあまりたくさん詰め込んで、防災のためのものが負担になるようでは本末転倒ですからね。
災害に備えつつ、心配しすぎない心構えも大切です。
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