【保存版】噛んだ!外れた!閉まらない!壊れたファスナー原因別修理法まとめ

暮らし

アウターやジーンズ、バッグや財布など、いたるところに使われているファスナー(チャック)。

 

みつり
 

いつも通りに使っていたのに、なぜか壊れた!

 

動かない!閉まらない!外れちゃった!

なんてこと、ありますよね。

外出先で見舞われた日には、かなり困ります。

こんなとき対処法を知っていれば、自分で簡単に直すことができますよ!

今回は、壊れたファスナーを自分で直す方法をトラブル別にまとめました。

 

\ こんな人におすすめ /

  • ファスナーが壊れて困っている
  • ファスナーを自分で直してみたい
  • 壊れたファスナーを交換したい
  • ファスナー修理を業者に依頼しようか迷っている

目次から自身のトラブルに応じて対処法をお読みください。

 

覚えておくべきパーツの名称

直し方の前に、説明で必要になるファスナーのパーツの名称を説明しますね。

ファスナーは、

  • テープ
  • スライダー
  • エレメント

3つのパーツで構成されています。

厳密にいうと、他にもパーツはありますが、今回の直し方の説明には使いません。

なので、基本的なこの3つだけ頭に入れておいてくださいね。

 

ファスナーが“壊れる”というトラブルは、主にスライダーかエレメントに問題があります。

では、どういったトラブルが起きるのか?

トラブル別の対処法を見ていきましょう。

 

ファスナーのトラブル別対処法

直し方を読む前に、どのように壊れてしまったのかを確認しましょう。

ファスナーが壊れるとうトラブルは、4つの種類に分けられます。

  1. スライダーが動かない
  2. ファスナーを閉めても開いてしまう
  3. スライダーがエレメントから外れる
  4. スライダーの引手が取れる

壊れ方によって直し方が違いますので、該当する対処法を参考にしてください。

 

 

トラブル1.スライダーが動かない

スライダーが動かないとバッグや財布なんかは、使えなくて困ってしまいますね。

原因は主に2つあります。

  • 布地の巻き込み(俗に言う、布を噛んだ状態)
  • ファスナーの劣化

1つめの布地の巻き込みは、洋服のファスナーによくあることですね。

 

みつり
 

急いでるときに限って巻き込みがち。

 

そして2つめは、単純に劣化が原因でスライダーが動かなくなってしまうこともあります。

滑りが悪くなり上にも下にも、うんともスンとも言わない状態です。

 

では、スライダーが動かなくなってしまった場合は、どうしたらいいのでしょうか?

原因別に見ていきましょう。

 

 

原因1.布地を巻き込んでいる

この場合の対処法は2つあります。

 

対処法1.スライダーを逆方向に引く

布を巻き込んでしまったとき、最初に試してほしい方法です。

 

みつり
 

押してもだめなら引いてみましょう。

 

【用意するもの】

特になし

 

【手順】

1.ファスナーを逆方向に引きながら

(閉める途中で巻き込んだ場合は開く方向、開く途中で巻き込んだ場合は閉める方向へ引く)

2.巻き込まれた布地を外方向に引っ張る

3.布地が解放される

そのあとはまた布地が巻き込まれたりしないように、焦らずファスナーをしめればOKです。

布地が薄かったり、簡単に外れそうにない場合は、

無理に引っ張らないようにしましょう。破損の原因になります。

上記の方法で解決しない場合は、2つめの方法を試してみましょう!

 

対処法2.スライダーの隙間を広げる

ファスナーの裏を見ると、スライダー部分に布地が巻き込まれているのがわかります。

ゆえに、

スライダーの隙間を広げれば、巻き込まれた布地を解放することが出来ます。

 

【用意するもの(どれか1つ)】

  • ラジオペンチや丸ペンチ
  • マイナスドライバー(小さめ)
  • 定規(薄いもの)
  • はさみ

など固くて、スライダーの隙間に入るものであれば、広げることができます。

 

【手順】

  1. 布地を巻き込んでいるスライダーの隙間を、用意した道具を使って少し広げる
  2. 隙間を広げて布地を解放した後は、隙間の幅を元の状態に戻して完了
あまり広げると戻すのが大変なうえ、スライダー自体が壊れてしまう可能性があるので注意しましょう。

 

 

↓コチラの動画では、実際に布を巻き込んだ(噛んだ)ファスナーを直しています。

文章では、少しわかりにくい!と思った方は、ぜひ見てみてください。

では続いて、ファスナーの劣化によって動かなくなってしまった場合の直し方を見ていきましょう。

 

原因2.ファスナーの劣化

対処法:油で滑りをよくする

ファスナーが劣化すると、錆びが原因で滑りが悪くなり、スライダーがスムーズに動かなくなってしまうことがあります。

この場合、滑りをよくするには“油”が最適です。

油と言っても、滑りをよくするのが目的なので、油分を多く含むものなら使えます。

 

【用意するもの(どれか1つ)】

  • ろうそく
  • クレンジングオイル
  • リップクリーム
  • ハンドクリームやボディクリーム
  • ワセリン

その他には、石鹸なども使えます。

また、めん棒や歯ブラシなどを使うと、ピンポイントに塗れるのでオススメです。

 

【手順】

  1. 用意した油分をエレメント部分に塗る
  2. 塗った後に少しずつスライダーを動かす
  3. 滑りが良くなり、スムーズにファスナーが動くようになる

 

↓コチラの動画では、実際にロウソクと歯ブラシを使って直しています。

やる前と後では、滑りが全然違いますよね!

では続いて、ファスナーを閉めても開いてしまうトラブルを解決しましょう。

 

 

トラブル2.ファスナーを閉めても開いてしまう

このトラブルも定番ですね。

いつもと同じようにファスナーを閉めているのに、閉めたそばから開いちゃう。

本当に困ります。

この、通称SSS(閉めても・閉めても・閉まらない)現象の主な原因は、2つあります。

 

みつり
 

SSS現象と呼んでるのは、私だけです。

 

その2つの原因というのがこちら。

  • スライダーの隙間が広がりすぎている
  • エレメントが曲がったり、つぶれている

では、それぞれの対処法を原因別に説明していきます。

 

原因1.スライダーの隙間が広がっている

何度もファスナーを開け閉めしていると、スライダーの隙間が少しずつ広がってきます。

見た目ではあまりわからないかも知れませんね。

隙間が広がってしまうと、エレメントを噛み合わせることができなくなってしまいます。

スライダーの隙間は、

  • 広がると閉まらない
  • 狭すぎると動かない

という、意外と繊細なものなんです。

 

この場合、どのように直せばいいか。

その対処法をご紹介します。

 

 

対処法:スライダーの隙間を狭める(潰す)

広がりすぎたスライダーの隙間を狭めることで、ファスナーがちゃんと閉まるようになります。

 

【用意するもの(どれか1つ)】

  • ラジオペンチや丸ペンチ
  • はさみ
  • 歯(!!!)

広げるときは、マイナスドライバーや定規も使えましたが、隙間を狭める(潰す)には”はさめる”ものがいいです。

 

みつり
 

緊急時なら歯でもOK。手段は問いません。

 

【手順】

  1. 上記の道具を使い、スライダーを挟む
  2. 少しずつ力を加えて
  3. 隙間の広がりを修正したら、完了

この方法でSSS(閉めても・閉めても・閉まらない)現象は解消します。

先ほどもお伝えしましたが、

隙間があまりにも狭まってしまうと、スライダーがスムーズに動かなくなってしまいます。

この方法を試す場合は、少しずつ調整しながら行ってください。

 

↓コチラの動画では、スライダーの隙間をペンチで調節して直しています。

動画見ながらやりたい!って人は参考にしてみてください。

では、次はSSS現象の2つめの原因と直し方です。

 

原因2.エレメントが曲がっている

エレメントが曲がったり、つぶれてしまったときも、SSS(閉めても・閉めても・閉まらない)現象は起こります。

エレメントは真っ直ぐでないと噛み合うことが出来ないのです。

この場合は、どうやって直したらいいのでしょうか?

 

対処法:エレメントを整列させる

曲がったり、つぶれたりしたエレメントは、正しい位置に戻すと閉まるようになります。

 

【用意するもの】

  • ラジオペンチか丸ペンチ

細かい作業になりますので、ペンチがあると便利です。

器用な人は、はさみでも代用できますが、自己責任でお願いします。

 

【手順】

  1. 曲がっている(もしくは潰れている)エレメントを、ペンチで挟む
  2. 1本ずつ真っ直ぐに直していく

 

ただし、エレメントの歯の部分がいくつか取れてしまっていたり、完全につぶれている場合は、改善しない可能性もあります。

次は3つめのトラブル、スライダーがエレメントから外れてしまった時の対処法です。

 

 

トラブル3.スライダーがエレメントから外れた

何度もファスナーを開け閉めしていると、スライダーの隙間が広がり、エレメントから外れてしまうことがあります。

こんな時、

ファスナーごと付け替えないとダメかな…

 

なんて諦めないでください!直す方法があるんです!

 

対処法1.スライダーにエレメントを入れ直す

ほとんどの場合は、スライダーの片側がエレメントから外れてしまう、という状況かと思います。

まずは、↓の動画を参考に、スライダーにエレメントを通してみましょう。

この方法で直せなかった場合は、スライダーの隙間を広げてエレメントを入れ直す方法があります。

 

【用意するもの(どれか1つ)】

  • ラジオペンチや丸ペンチ
  • マイナスドライバー(小さめ)
  • はさみ

出来ればペンチで作業したいところですが、家にない場合は上記のもので代用できます。

が、本来の用途ではないので、うまくいかなかったり壊れたりする可能性もあります。

自己責任でお試しください。

 

【手順】

  1. 上記の道具でスライダー脇の隙間を広げる
  2. 広げた隙間にエレメントを入れ込む
  3. そのままの状態でスライダーの隙間を狭める(潰す)して元の状態に戻す

 

隙間が狭くなりすぎると、スライダーがスムーズに動かなくなってしまいます。

この方法を試す場合は、少しずつ調整しながら行ってください。

 

 

対処法2.スライダーを端から入れ直す

この方法は、バッグや財布に応用できます。

バッグのファスナーのほとんどは上の写真のようになっています。

スライダーがとまるように、ファスナーの端が縫い込まれているんですね。

そのファスナーの端を掘り起こして、スライダーを端から入れ直す、という方法です。

 

【用意するもの】

  • はさみ

 

【手順】

簡単に手順を説明すると、3ステップで完結です。

  1. ファスナーが縫い込まれた部分の縫い目をほどく
  2. スライダーを端から通す
  3. 元のように縫い直す

一見簡単そうに感じますが、不器用な人には難易度が高い方法です。

裁縫が得意な方は、試してみてください。

 

みつり
 

不器用な私にとっては完全に禁断の方法です。

 

余計なとことまで縫い目をほどいたり、元に戻せなくなったりする可能性があります。

自信のない方は、残念ですがこの方法はあきらめましょう。

 

では、続いて4つめのトラブル、スライダーの引手が取れた場合はどうしたらいいのでしょうか。

 

 

トラブル4.スライダーの引手が取れた

ファスナーは壊れていなくても、

スライダーの引手(つまみ)が取れちゃった!!!」

ってこともありますよね。

 

みつり
 

これもあるあるです。

特に、洗濯ネットやバッグ・財布によくある現象です。

この場合、状況としては主に3つに分かれます。

  • 閉まった状態でとにかくすぐ開けたいとき
  • 取れた引手が手元にあるとき
  • 取れた引手が手元にないとき

では、それぞれの状況に応じた対処法を見ていきましょう~!

 

閉まった状態ですぐに開けたいとき(応急処置)

対処法:クリップを使う

大切なものが入っていて今すぐ開けたいとき、引手がないと困りますね。

そんなとき、応急処置として力を発揮してくれるのが“クリップ”です。

クリップをスライダーに引っ掛ければ、簡易的な引手に早変わり。

クリップがない場合は、

  • 細い針金
  • ヒモや糸
  • 輪ゴム

などがあれば、代用できます。

あくまで、その場しのぎの応急処置ではありますが、意外と使えます。

 

↓イメージが湧かないひとは、この動画を見てみてください!

見た目はともかく、開け閉めするのには問題ないです。

洗濯ネットはこれで十分使えますし、応急処置としてもとてもいい方法ですよね。

 

 

取れた引手が手元にあるとき

対処法:引手を取り付ける

スライダーの種類にもよりますが、引手が取れる原因のほとんどが、引手をかけるための柱が開きすぎていることが原因です。

柱が広がったことが原因で、引手(つまみ)部分が取れてしまったのであれば、簡単に元に戻すことができます。

 

みつり
 

残念ながら、引手自体が壊れてしまっている場合は取り付けられません。

 

【用意するもの】

  • 固いもの

今回の方法に、専用の道具は不要です。

石でも瓶の底でも、とにかく固いもので少し叩けば倒れます。

 

【手順】

  1. スライダーの柱に引手を引っ掛ける
  2. 開きすぎた柱を倒し、引手が抜けないように用意した道具で隙間をつぶす
再び引手が取れてしまわないように、できるだけ隙間をなくすようにしましょう。

 

取れた引手が手元にないとき

対処法:引手を買って取り付ける

取れた引手が無くなってしまっり、壊れてしまったら、買って取り付けるしかありません。

今後長く使うのであれば、少し手間ですがきちんと直しておきましょう。

スライダーの引手は、100均や手芸のお店、ホームセンターなどで手に入ります。

 

ちなみに、こんな便利グッズもあります。

柱タイプと穴タイプ、両方のスライダーに対応できる引手(つまみ)です。

何にでもあう、黒と茶色の引手が大小2個ずつ、合計8個入っています。

口コミでは「取り付けは力がいる。固くて難しい。」という意見の反面、

「一度取り付ければもう外れないので、安心して使える。」との声が多く見られました。

商品自体は高品質で、評価も高い商品のようです。

財布・カバン・洋服、ものを選ばす使えるので、ストックとして家にあると、いざという時役に立ちます。

 

 

また、これまでも書いてきたとおり、ラジオペンチや丸ペンチが1本あると便利です。

100均でも手に入りますが、すぐ壊れてしまっては意味がありませんよね。

ネットでもお手頃価格で、良い品質のラジオペンチが手に入ります。

何かと役に立つラジオペンチ、普段普段からよく自分で修理したり、DIY派の方にはおすすめです。

 

ファスナーを自分で付け替えてみよう!

トラブル別に対処法を紹介してきましたが、

  • どうしても直らない
  • いっそのこと交換したい

と、考える方もいるでしょう。

プロに頼むのも手ですが、自分でファスナーを付け替えることもできます。

 

ミシンがなくても手縫いで十分できますので、

  • ファスナー
  • ソーイングセット

この2つがあるといいですね。

 

ファスナーやソーイングセットは、スライダーの引手と同様に、100均や手芸のお店、ホームセンターなどで手に入ります。

もちろん、ネットでも購入できますよ。

こちらは27色から選べる玉付きファスナーです。

色の種類が豊富なので、元のファスナーに近い色が見つかると思います。

 

 

ソーイングセットといっても、基本的には針と糸、はさみがあればOKです。

こんなコンパクトな携帯用ソーイングセットをバッグにに入れておけば、外出時や旅行の時などにも活躍してくれそうですね。

 

手縫いでのファスナーの取り付け方は、文章より動画を見てもらった方がわかりやすいと思います。

基本的に縫い付けるだけなので、そんなに難しいものではありません。

仕上がりに個人差はあれど、特に端をしっかり縫い付ければOKです。

自分でやれば、愛着も湧きますよね。

 

業者に頼むと相場はいくら?

料金の相場を調査したところ、ファスナー修理・交換には約800~15,000円かかることがわかりました。

料金に差がある理由は、ファスナー修理だけでなく交換の場合の料金も含んでいるからです。

店舗によって料金が違うのはもちろんですが、商品や修理内容によっても料金は全然違います。

 

では商品や修理内容別に、いくらくらいの料金がかかるか、簡単に表にまとめてみました。

スカート・ズボンなど 修理/交換

約800円~/約1,500円~

財布・バッグなど 修理/交換 約2,000円~/約3,000~1万円
ゴルフバッグ・スーツケースなど 修理/交換 約4,000円~/~約1万5,000円

ファスナーの修理・交換料金は、やはり商品の大きさや作業する部分によって大きく変わってきます。

物によっては高く感じるかも知れませんが、新しいのを買うより安く済むことがほとんどです。

それにお気に入りは、長く大切に使いたいですよね。

 

料金相場はあくまで目安にはなりますが、参考にしてみてください。

プロに修理をしてもらおうと考えている方は、近くのリペアショップや裁縫業者に問い合わせてみるといいかも知れません。

 

 

まとめ

普段何気なく開け閉めしているファスナーですが、壊れると本当に困ります。

失って初めて気が付く、ありがたみ…

今まで何個も、壊れたファスナーをそのままにしていた方もいると思います。

今回ご紹介した方法で、少しでも多くののファスナー難民を救えると信じています!(誰)

 

今回ご紹介した方法は、あくまで“壊れたファスナーを使える状態に直すための方法”をご紹介しています。

新品のように元通りに直せる訳ではありませんのでご了承ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました