愛煙家にとって、海外旅行にいくときに問題なのが“旅行先のタバコ事情”。
国によっては日本よりも規制が厳しく、ルールを守らない場合罰則や罰金が科せられることもあります。
海外の人気旅行先の中でも、今回はオーストラリアのタバコ事情をまとめました。
- オーストラリアのタバコ事情
- 持ち込みや関税
- タバコの買い方
- 手巻きタバコの作り方
実際にオーストラリア(メルボルン)に住んでいた私が、リアルなタバコ事情をお伝えします。
\ こんな愛煙家の人におすすめ /
- オーストラリアに旅行を考えてる方
- オーストラリアに仕事で長期滞在予定の方
- ワーキングホリデーで滞在予定の方
- オーストラリアに語学留学予定の方
オーストラリアのタバコ事情
ご存知の方もいると思いますが、オーストラリアはタバコに対してかなり厳しい国です。
それは、
- パッケージの規制
- タバコに対する増税
- 喫煙できる場所の制限
にも表れていて、これらの規制によりオーストラリアの喫煙率は大幅に減少しています。
愛煙家の方々にはとてもきっつい状況です。
オーストラリアでは、「外でタバコを吸っていると白い目で見られる」という話もあるくらいです。
では実際のところいったいどうなんでしょうか?
パッケージの規制
オーストラリアのタバコのパッケージはかなりグロいです。
健康を害するリスクがあるという強いメッセージと、かなりインパクトのある写真が使用されています。
喫煙率が減少した理由はこのパッケージの効果も大きいと思います。
↓実際に買ったタバコのパッケージ
英語で“喫煙は胎児に害を与えます”と書いてありますね。
他にも心をえぐるようなパッケージを採用しています。
気になる方は、画像検索してみてください。
この写真を見るたびにだんだん吸う気が失せていきますね…
日本のタバコのパッケージにも
“タバコはあなたの健康を害します”
というの文言が書いてありますが、重みが違います。
タバコに対する増税
オーストラリアのタバコは20本でAUD18~24(約1,440~1,920円)とかなり高額です!
増税に次ぐ増税で、タバコはどんどん値上がりしているんです。
日本で500円程度ですが、オーストラリアでは日本の約3~4倍の値段で売っています。
一日一箱吸えば一ヶ月で約60,000円。
旅行中ならともかく、長期滞在の場合は、かなりの負担になりますね。
喫煙できる場所の制限
とにかく喫煙できる場所が少なく、どこのお店に入っても“NO SMOKING”です。
万が一無視して禁煙ゾーンでタバコを吸ってしまったら、罰金AUD100(約8,000円)を支払わなければならない場合もあります。
オーストラリアに来る前に
「路上でタバコを吸っていたら白い目(冷ややかな目で)で見られる」
言う噂もありましたが、その真相は…
全然そんなことはありませんでした。
オーストラリア(メルボルン)に来てびっくり。
路上で普通にタバコ吸っている人がたくさんいます。
もちろん、観光客じゃなくて地元の人たちです。
街や公園に設置されているゴミ箱には、吸い殻入れがついていて意外と愛煙家に親切です。
↓公園のごみ箱兼灰皿
ポイ捨て防止のためかもしれませんが、愛煙家にとってはありがたいですよね。
あくまでメルボルンでの話ですが、街中でタバコを吸うことに対してそこまで気にする必要はないと思います。
ただし、禁煙ゾーンではタバコを吸わないように気をつけましょう。
日本からタバコ持ち込みはできる?
結論から言うと、日本からのタバコの持ち込みは可能です。
「それなら日本から大量にオーストラリアに持っていけばいいじゃーん!」
と、思ったあなた!
確かにその通りですが、持ち込みにももちろん規制はあります。
オーストラリアにタバコを持ち込む際には、量に制限があり、その制限を超えると関税を支払わなければいけません。
海外からオーストラリアにタバコを持ち込む場合、
- 25gまたは25本までなら関税は不要
- 26gまたは26本以上持ち込む場合は申告&本数に応じた関税を支払う
必要があります。
数年前までは50gまたは50本だったようなんですが、半分に減っていますね。
知り合いから聞いた話ですが、以前は韓国からタバコを密輸してオーストラリア国内で安く販売していた人がいたようです。
そういった経緯もあって更に厳しく制限されるようになったと思われます。
関税はいくらかかるの?
26gまたは26本以上タバコを持ち込む場合にかかる関税は、タバコの葉0.8g以下に対して、AUD0.69858です。
もっとわかりやすくすると、
タバコ1本あたりの葉っぱの量は約0.8gなので、10本あたり約AUD7(約560円)となります。
そうすると、
- 20本(1箱)でAUD14(約1,120円)
- 1カートン(200本)でAUD140(約11,200円)
ということになります。
オーストラリアに入国してから買うよりは、だいぶお得ですね。
超ヘビースモーカーで、銘柄にもこだわりがある!という方は持ち込みをおすすめします。
iQOS(加熱式タバコ)の持ち込みはできる?
iQOS本体の持ち込みに特に規制はありません。
ただし、iQOSやその他の加熱式タバコにしようする紙巻タバコの持ち込みは別です。
既定の量を超える場合は必ず申告が必要ですし、関税に関しても通常のタバコ同様と考えてください。
ちなみに、私は日本人を含めてオーストラリアでiQOSを使っている人を一人も見てません。
オーストラリアでは本体や専用の紙巻タバコを販売していないようです。
もしiQOSを使用したいのであれば、専用の紙巻タバコ多めに持ち込むことをオススメします。
タバコが買える場所は?
日本では簡単に手に入るタバコですが、オーストラリアでは少し難易度が高くなります。
オーストラリアでタバコが買える場所は下記の4つです。
- タバコ専門店
- スーパーマーケット
- コンビニ
- ガソリンスタンド
中でも、スーパーマーケット大手2社WoolworthsとColesでは必ずと言っていいほど取り扱っています。
価格や取り扱う銘柄は店舗により異なります。
規制上ディスプレイすることが許されているのは、タバコ専門店だけ。
スーパーマーケットはディスプレイできないので、レジの奥の棚にしまってあることが多く、銘柄と値段が書いてある表があるのみが見える位置に設置されています。
↓実際の写真
拡大するとタバコの銘柄と値段が確認できます。
ちなみに少数ですが、パブやバーなどにタバコの自動販売機が設置されています。
ただし、自動販売機から買うのは簡単ではありません。
日本のように年齢認証はないですが、お札が使えないようになっているからです。
オーストラリアのコインの中で一番大きい金額はAUD2。
それに対してタバコの金額は約AUD20~なので、最低でもAUD2のコインを10枚持っている必要があります。
タバコのために小銭で財布がパンパン…考えただけで面倒です。
タバコを買う時の英会話
自動販売機以外でタバコを購入する場合は、英語でどういうタバコが欲しいのかを店員に伝える必要があります。
英語苦手!という方のために、タバコを買う時に役立つフレーズをご紹介します。
色んな言い回しがありますが、簡単なフレーズを1つ選びました。
- Can I get(またはhave) 〇〇? (キャナイ ゲット(またはハヴ) 〇〇?)
意味:〇〇をもらえますか?/〇〇をください。
〇〇の部分を自分が欲しいものに置き換えることによって使いまわすことができます。
例えば、
- the cheapest cigarette (ザ チーペスト シガレット)
一番安いタバコ
- a bag of tobacco (ア バッグ オブ タバコ)
タバコの葉1パック(袋)
- rolling papers and filters (ローリングペーパーズ アンド フィルターズ)
巻紙とフィルター
- a menthol cigarette (メンソール シガレット)
メンソールのタバコ
銘柄が決まっているときは、銘柄名に置き換えることができます。
また、このフレーズはタバコだけでなく、他のお店でも使えるので試してみてください。
タバコとシガレットの違い
知っている方もいると思いますが、オーストラリアでは基本的に2種類のタバコが売られています。
それが、
- タバコ
- シガレット
の2つです。
違いがわからない、という方のために簡単に説明します。
タバコ
“タバコ(tabacco)=“タバコの葉っぱ”のことを指します。
日本で“タバコ”と言えば、たいてい20本入りのボックス(もしくはソフト)を思い浮かべますよね。
でも、英語では違うんです。
いわゆる手巻きタバコとして使うので、他にタバコの葉を巻くための
- 紙
- フィルター
が必要になります。
シガレット
すでに紙で巻かれたタバコのことを、英語では“シガレット(cigarette)”といいます。
オーストラリアだけでなく、英語圏では基本どこも同じです。
いわゆる箱に入っている、日本でおなじみの“タバコ”を指すんですね。
知らずに「タバコください!」と伝えると、タバコの葉っぱだけ渡されるので、注意してくださいね。
一番経済的なの○○タバコ
一番経済的なのは“手巻きタバコ”です。
なにも知らずにオーストラリアに来てしまった愛煙家の方は、価格や規制に衝撃を受けていると思います。
特に長期滞在する方は、早めに手巻きタバコに切り替えることをおすすめします。
数日間の旅行なら、そんなに気にすることはないでしょう。
手間はかかりますが、一番経済的かつ、シガレットよりも味がいいという人が多いです。
私も早々に手巻きタバコに切り替えました。経済的なうえ、愛煙家の友達がたくさんできました(笑)
手巻きタバコの作り方
じゃあ、手巻きタバコを試してみよう!と思った方に作り方について説明します。
【用意するもの】
- タバコの葉っぱ
- 巻紙
- フィルター
その他に、巻くためのローラーもありますが、なくても作れます。
作り方は慣れれば簡単です。
【手順】
- 巻紙にフィルターとタバコの葉(0.5~0.8g)を乗せる(はじめは少なめから)
- 巻く
- のり付けする
手順は簡単ですが、慣れるまではじめはうまく巻けません。
タバコの葉は適量でないと巻きづらいので、少なめから初めてちょっとずつ量を増やし、ちょうどいい量を見つけてください。
ちなみに、屋外で巻く場合は風で葉っぱが吹っ飛びます!
気を付けてください!
下記の動画がわかりやすかったので是非参考にしてみてください。
まとめ
今回の内容を簡単にまとめると、
- タバコ26本または26g以上を海外からオーストラリア国内に持ち込む場合は申告と関税の支払いが必要
- IQOSも上記同様
- タバコが買えるのは、スーパー、専門店、ガソリンスタンドが基本
- Can I have 〇〇?/〇〇もらえますか?
- 長い目で見ると手巻きタバコが経済的
年々肩身が狭くなっている喫煙者に対し、日本以上に厳しいオーストラリアのタバコ事情。
愛煙家に方には、日本は住みやすい国なのかも知れません。
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