私は約1年前に会社勤めを辞めました。
「会社を辞めた」いうより「会社勤め=雇われること」を辞めました。
今は、フリーランスとしてブログを書いたり、たまにイラストを描いたりして収入を得ています。
会社勤めを辞め、フリーランスの道を選んだのにはいくつかの理由があります。
30歳という年齢には、目に見えない区切りのようなものを感じている人は結構いると思います。
あなたも、今後の自分の生き方をどうすべきか悩み、迷っているかもしれません。
そんなあなたに、私の決断や生き方が少しでも参考になればと思います。
会社勤めを辞めてフリーランスになった3つの理由
冒頭でも話した通り、会社勤めを辞めてフリーランスのにはいくつかの理由があります。
その中でも、この3つが私が決断した大きな理由です。
- 人間関係のストレス
- 通勤のストレス
- 理想とのズレ
1.人間関係のストレス
人間関係のストレスは、会社勤めを辞めた大きな理由のひとつです。
私自身、人と話をしたりすることは嫌いではありません。
むしろ好きな方だと思います。
ですが、会社勤めをしていると付き合う人を選ぶのは難しく、苦手な人とも付き合わなければいけません。
「職場での自分の居場所を確保するために、人間関係を良好に保つことは必要」と感じていたからです。
私の場合、その思いが強かったため、苦手な人がいてもうまく距離を置いたり、はっきりと自分の気持ちを伝えることができませんでした。
結果的に自分の心が侵食され、ストレスで病んでいき、職場に行けなくなってしまうのです。
自分の気持ちを伝えず、聞き役にばかりなっていたので「この人は私の話を聞いてくれる」とターゲットにされやすかったのかもしれません。
私の苦手な人というのは特徴があり、
- 自分の自慢話ばかりする
- 人の悪口ばかり言う
- 高圧的な言動をする
- 舌打ちをする
などがあげられます。
少数ではありますが、無視したり大声で怒鳴ったりする人も苦手でした。
こういった特徴を持つ人は、基本的に職場で嫌われる傾向があると思います。
20代前半では転職すればどうにかなる思っていましたが、何度職場を変えてもこういう特徴を持った人は必ずいました。
そして、私自身がことごとくそういう特徴のある人のターゲットにされてしまう性質を持っていることもわかりました。
はじめのうちは「どうしたらうまく付き合えるか」と悩んでいました。
ですが、何度も経験してるうちに「なぜ苦手な人に合わせてうまく付き合わなければいけないのか」と疑問を持つようになりました。
そして、会社に勤めている限り同じことを繰り返すことになることを悟ったのです。
「だったらいっそのこと、会社勤めを辞めて一緒に仕事する人は自分で選べるようにすればいい」
という考えに至りました。
2.通勤のストレス
公共機関での通勤も私にとって大きなストレスで、会社勤めを辞めたいと思った大きな理由の一つです。
今でこそテレワーク、リモートワークが浸透しつつありますが、少し前までは「会社勤めをする」ことは「会社への通勤」を意味していました。
通勤の何がストレスだったかというと、
- 人混み(人との距離)
- 人の体臭や香水の匂い
- 人の話し声や騒音
など、自分にとって不快なものが勢ぞろいしていました。
朝早く起きて、駅まで満員のバスに乗り、さらに満員電車に揺られ、やっと会社にたどり着く。
会社にたどり着いたころにはもう帰りたくなっていました。
嫌なことを毎日繰り返すのは、自分で自分に拷問しているようなものです。
でも、会社勤めしか働き方を知らなかった私は、それを続けるしかできなかったのです。
精神の限界が来ると、会社を辞めて精神を回復させ、また拷問を始めるという生き方を繰り返していました。
3.理想とのズレ
会社勤めを辞めてフリーランスになろうと思った一番大きな理由が「理想とのズレ」です。
生活のために安定した収入を得たい人にとって、会社員という働き方はとても賢い選択であると思います。
ですが、自分の理想の生き方と向き合ったとき、ズレが生じていることがわかりました。
私の理想の生き方とは、
- 自分で考え、決めて、行動する
- 仕事や人間関係を自分で選ぶ
- 仕事する場所に縛られない
- 時間を切り売りしない
- 家族との時間を最優先できる
そういう生き方でした。
私の理想の生き方は、会社勤めを続けていった未来で現実できる可能性はかなり低く、この時点でだいぶかけ離れていました。
ここで、自分の生き方を見つめ直すことを決めました。
会社勤めを辞めフリーになるまでにしたこと
拷問のような毎日から自由になり、理想の生き方を実現するためにすべきことを設定しました。
- 会社勤めを辞めフリーランスになると決意する
- 1年くらい収入がなくても生きていけるくらいの貯金をためる
- スキルを活かした副業をはじめ収入を得る経験をする
- 生活水準を下げる
具体的に、どんなことをしたのか書いてみました。
会社勤めを辞めフリーランスになると決意する
まず、会社を勤めを辞めることを決意しました。
顧客がいたわけでも、仕事をもらえる見込みがあったわけでもありませんが、拷問から自分を自由にするために、後戻りはしないと決めました。
約10年も同じことを繰り返してきたので、このまま同じことを続けていても、今の生活が一生続いていくだけだとわかったからです。
1年くらい収入がなくても生きていけるくらいの貯金をためる
次に、1年くらい無収入でも生きていけるほどのお金を貯めました。
厳密にいえば、会社勤めを辞めると決めた時点でそれなりの貯金はあったのですが、それとは別に貯めることにしました。
万が一1年後に無一文になったら…という不安があったからです。
スキルを活かした副業をはじめ収入を得る経験をする
会社を辞めるのはそんなに難しいことではありませんが、フリーランスとして収入を得るには仕事が必要です。
自分の得意なことやできることをベースに「どうしたら会社に勤めずにお金を稼ぐことができるか」を考えました。
色々考えた結果、
- 文章を書く
- イラストを描く
これなら磨けば収入につながると思い、この2つに絞りました。
全く平凡な能力ではありますが、世の中に需要はあるので、「とりあえず死ななきゃいいや」くらいの気持ちでした。
新しいスキルや特殊なスキルを習得することも考えましたが、なるべく早く会社勤めを辞めたかったので、今できることを磨いていくことを選びました。
生活水準を下げる
会社を辞めてフリーランスになると決めてから、生活水準をできるだけ下げました。
毎月の固定費を下げ、家計の負担を減らすためです。
具体的には、
- 格安スマホに変更
- 個人保険の解約
- 家賃の低い部屋へ引っ越し
- いらないものを売る
など、ほぼ収入を得られなくなることがわかっていたので、削れるものは全部削りました。
特に、家賃は毎月の出費の大部分を占めており、簡単に減らすことができます。
会社へ通勤する必要がないので、場所に縛られることがありません。
初期費用はかかりますが、長い目で見れば家賃相場の低い土地へ引っ越した方がいいと考えました。
その後、体調を崩し会社を辞める
その後、会社勤務しながら副業として収入を得られるようになってから、会社勤めをやめてフリーランスになろうと考えていたのですが…
結局、すぐ辞めてしまいました。
晴れて、フリーランス(自称)になりました。
理由は、
- 会社に行って帰ってきたら体力的にも精神的にも疲れ果ててしまう
- 作業できる時間がかなり限られる
- 会社勤めを惰性で続けていた自分の「このままでもいいか」という引き戻す力が作用する
など、マイナス要素が結構あったうえ、最終的には体調を崩してしまったからです。
勤める会社の環境にもよりますが、ある程度(自分一人が生活できる最低限)の収入を得られるようになるまでは、副業としてやり続けることをおすすめします。
その後ブログやイラストの仕事を少しずつやるようになるのですが、思うように収入をあげることはできません。
当たり前ですがね。
でも、苦手な人と付き合わなくていいし、バスにも電車にも乗らなくていいし、何でも自分で決められるし、「フリーランス(自称)最高!」って感じでした。
フリーランスになって約1年たった感想
はっきりと言えるのは、会社勤めを辞めて良かったということです。
それは、人間関係や場所の縛りから自由になり、すべてを自分の意志で選択できるようになったからです。
その代わり、責任はすべて自分で負うことになります。
自分の人生なので責任を持つもは当たり前ではあるのですが、会社員の頃とはその責任の重さが違います。
会社員の頃は、仕事でミスをしてもよほどのことでなければ仕事や収入が減ることはありませんでした。
ですが、今はそういうリスクとも隣り合わせということです。
それでも、自分の理想の生き方にはかなり近づいているので、充実感があります。
収入の面では、どうにか私一人がどうにか生活できる分くらいは稼ぐことができるようになりました。
家賃や毎月の固定費を削減しておいてよかったと思っています。
会社員の時のままの生活水準では、今の生活は送れなかったかもしれません。
今後はさらに収入を増やしたい!そして海外旅行に行きたい!
どこでも仕事ができるようになったので、いつでも大好きな旅行に行けるようになったのも私にとってはメリットでした。
場所や時間の制限がないので、今後は収入を増やしていけるように頑張りたいと思っています。
まとめ
人生に一度や二度「このままの生き方でいいのだろうか」と疑問を持つことがあります。
それは、今後の自分の生き方について改めて向き合うチャンスです。
現代では多様な働き方があって、そのなかの一つにフリーランスという生き方があり、私はそれを選択しました。
決して会社を辞めてフリーランスになることをすすめているわけではありません。
私もこの先もしかしたら今後ほかの働き方をするかも知れませんし、それはわかりません。
でも、自分の生き方と向き合う機会に恵まれた時、それを無視せずちゃんと向き合ってよかったと思います。
今、「このままでいいのかな」とモヤモヤしているなら、それは今の生き方を見直すチャンスかもしれません。
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