数年前に巻き起こった老後2,000万円問題を機に、将来への不安から資産形成を考える方が増加しています。
老後資金だけでなく、子供の学費や家のローン、保険などお金の問題は常に悩みの種…
そこで身につけたいのが金融(ファイナンシャル)リテラシーです。
金融(ファイナンシャル)リテラシーは、資産形成をするうえで大事な土台となります。
- お金を無駄遣いしないようになる
- 詐欺や怪しい儲け話を見抜けるようになる
- 正しい知識で資産を増やしていける
- 自分で考えて投資ができるようになる
など、お金に関して攻め方と守り方を身につけることで、正しい判断ができるようになります。
\ こんな人におすすめ /
- これから資産形成を考えている人
- 将来のお金について不安がある人
- 全然貯金ができなくて悩んでいる人
- いつも家計が火の車「もっとお金があれば」が口癖の人
- 勧められるがままに金融商品や投資話に乗って大金を失ってしまった人
知識は最大の財産です。
思い立ったが吉日です。
今日から確実にファイナンシャルリテラシーを身につけていきましょう。
金融(ファイナンシャル)リテラシーとは?
金融(ファイナンシャル)リテラシーとは、その名の通り「お金の知識や能力」のことです。
さらに言えば、「お金を増やす・守るための知識と能力」といった意味合いがあります。
ここで大切なのは、知識だけではだめということ。
知識として知っていることと、できる能力を持っていることはまったくもって別物です。
本を読んだり人の話を聞いたりすることも大切ですが、実践してはじめて、金融(ファイナンシャル)リテラシーが能力として身につくのです。
金融(ファイナンシャル)リテラシーをきちんと身につければ、攻めと守りの二刀流でお金と上手に付き合えるようになります。
日本の金融(ファイナンシャル)リテラシーの水準
日本人の金融(ファイナンシャル)リテラシーは世界的に見ても低い水準にあります。
2015年にアメリカのスタンダード&プアーズ社が世界各国のファイナンシャルリテラシーの調査を行いました。
その結果「ファイナンシャルリテラシーがある」と判断された日本人の割合は43%で過半数以下でした。
スウェーデン | 71% | フィンランド | 63% |
ノルウェー | 71% | ニュージーランド | 61% |
デンマーク | 71% | シンガポール | 59% |
イスラエル | 68% | アメリカ | 57% |
イギリス | 67% | フランス | 52% |
オランダ | 66% | ミャンマー | 52% |
ドイツ | 66% | スペイン | 49% |
オーストラリア | 64% | 日本 | 43% |
参考元:Financial Literacy Around the World
一部の国を抜粋して表にしました。
日本よりも金融(ファイナンシャル)リテラシーのパーセンテージが低い国もありましたが、
他の先進国と比較してみると、日本人の金融(ファイナンシャル)リテラシーが低い水準であることがわかります。
日本の金融(ファイナンシャル)リテラシーが低い2つの理由
金融(ファイナンシャル)リテラシーが低い理由は主に2つあります。
- 社会に出るまでの過程で、お金に関する正しい知識を学ぶ機会がないこと
- 貯金>>>>>>>>>>>>>>投資という考え方が浸透していること
まず、社会に出るまでの過程で、お金に関する正しい知識を学ぶ機会がないことがあげられます。
では、どこでお金の知識を学ぶかというと、それぞれの家庭で、ということになります。
主に親のお金に対する知識や価値観が子供におおきな影響を与えることになるのです。
よくあるパターンとして、
- 貯金が正義(例:「稼いだお金はちゃんと貯金しておけば将来安心」)
- 投資は悪(例:「投資はギャンブルだから手を出してはいけない」)
という誤った知識を刷り込まれてしまうことも少なくありません。
しかも一部では、お金について話すことは、はしたない、よろしくないという風潮まで存在するので、
誤った知識を正す機会すらも得られないのです。
さらに日本では「お金は大事にしまっておくもの」という感覚が強くあるように思います。
日本人の貯金額が世界でみてもトップクラスであることがそれを証明していますよね。
タンス貯金やへそくりなんて言葉があるくらいですからね。
その理由として、高度経済成長期いわゆるバブルの頃の圧倒的な定期預金の金利の高さが一つの要因になっています。
今では考えられませんが、定期預金の金利は一時期10%でした。
1000万円を入れておけば、1年で100万円も増えたのです。
銀行口座にお金を入れておけば、リスクなく勝手にお金が増えていくんですから、誰もがこぞって貯金していたわけです。
ですが今は、どうでしょう。
大手銀行の定期預金の金利を見てると、0.002%しかありません。
1,000万円を1年間おいておいても、200円しか増えないんです。
ネット銀行などでは金利0.3%程度もあるようですが、それでも同じ条件で年3万円です。
お金に余裕がある方ならともかく、年3万円の利益を得るために銀行口座にこれだけのお金を寝かせておくのはもったいないですよね。
これでは、いつまでたってもお金に悩まされ続けるばかりで、不安も解消されません。
そんな状態を打破するために、正しいお金の知識を自分で学び、金融(ファイナンシャル)リテラシーを身につける必要があるのです。
金融(ファイナンシャル)リテラシーを身につける方法
金融(ファイナンシャル)リテラシーを身につけるためには、2つのステップが必要です。
- 正しい知識を学ぶ
- 学んだことを実践する
冒頭でお話しした通り、お金の知識を持っているだけでは今と何も変わりません。
実践してはじめて、経験・能力として身についていくのです。
では、それぞれのステップにおいてどういった方法で学んでいけばいいのかをご紹介します。
①正しい知識を学ぶ
まずは、「正しい知識を学ぶ」ことが重要です。
そのために有効なのが、
- 本
- YOUTUBE
の2つです。
セミナーやマネー講座のようなものもありますが、実際行ってみると金融商品などの勧誘目的のものも少なくありません。
まずは手軽に学べる本やYOUTUBEである程度の知識をつけていくことをおすすめします。
まずは、おすすめの本を3つご紹介します。
1.金持ち父さん貧乏父さん/ロバート・キヨサキ
お金に関する本は特に膨大な量が出版されているので、どれを手にしたらいいのかわからなくなってしまうかと思います。
いまから、金融(ファイナンシャル)リテラシーを身につけようとしている人にまず読んでみて欲しいのが、「金持ち父さん貧乏父さん/ロバート・キヨサキ」です。
この本はストーリー仕立てになっていて、一人の少年と、金持ち父さんと貧乏父さんというお金に対して対照的な2人の父親が登場します。
少年は、2人の父親から対照的なお金の教育を受けることで、2人の父親の生き方を比較して
- どちらのようになりたいか
- どうしたらそのようになれるのか
- 2人の違いはなんなのか
を考えていきます。
この本を読むことで自分の現在地とゴールが見えてくると思います。
2.本当の自由を手に入れるお金の大学/両@リベ大学長
続いて、「本当の自由を手に入れるお金の大学/両@リベ大学長」です。
もちろん私も登録してます(^^)
3.貯金感覚でできる3000円投資生活デラックス/横山光昭
私もこの本を読んでコツコツ投資をはじめました。
②学んだことを実践する
金融(ファイナンシャル)リテラシーを身につけるために、行動は必要不可欠です。
ここまで知識をつけてきたら、きっと実践したくてうずうずしていると思います。
まずは、実践することを3つのステップに分けて見ていきましょう。
- お金を分ける
- 固定費を見直す
- 投資する
1.お金を分ける
※ここでは、毎月一定の収入があることを前提にお話しさせてもらいます。
まずは、お金を分けることから始めます。
毎月一定の収入から、
- 生活費(家賃含む)
- 貯金
- 投資
- その他
に分けます。
できれば、ひとつひとつの口座に分けて入れておくのが理想です。
まずは、生活費(家賃含む)です。
毎月決まった額なので、分けやすいと思います。
毎月の生活費がいくらかかっているか把握できていない人は、まずはそこから始めましょう。
私の場合、毎月の生活費は、
◇夫婦二人暮らし
家賃:約6万円(首都圏2K)
食費:3~5万円(外食含む)
光熱費:約1万円
通信費:0円 ※2022年4月まで
雑費:1~3万円(夫の小遣い含む)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
合計:11~15万円程度
これが毎月だいたい決まった生活費です。
車は持っていませんし、生命保険も入っていないので結構抑えている方だと思います。
ちなみに通信費が0円の理由は、固定費のところでお話しします。
次に貯金です。
貯金は、今の収入がなくなっても1年間生活できる金額を目標にします。
私の場合は、月15万円の生活費(家賃含む)×12ヶ月=180万円です。
もし仕事がなくなっても1年あれば新しい仕事を見つけたり、他に収入減を確保したりと、どうにかなる(というか意地でもどうにかする)と思います。
病気や事故で働けない場合は、収入がない期間がさらに長くなる可能性もあります。
そういった場合を考慮して2年~3年分を貯金として蓄えておくのもOKです。
私の場合はこの貯金額以上は貯金せず、投資に回すことにしています。
最後に、投資です。
私場合、1年以上収入がなくなっても生きていける以上の額が貯金としてあるので、今は、生活費以外のほぼすべてを投資に回しています。
投資についてはのちほど詳しくお話ししますが、主にインデックスファンドを長期で積み立てています。
2.固定費を見直す
毎月の家計のやりくりに悩んでいる方は、まずは固定費を見直してみましょう。
面倒だと言ってそのままにしていては、ものすごーく損をしているかも知れません。
削れるところはとことん削って、毎月の支出を減らすと家計はだいぶ楽になります。
具体的にチェックしたい項目は下記の通り。
- 住宅ローンの見直し(乗り換えでローンが減る場合も)
- 家賃の見直し(今より家賃の低い場所に引っ越す)
- 生命保険や医療保険の見直し(その保険本当に全部必要?)
- 車の保険の見直し(ネット保険に切り替えたら安くなる)
- スマホプランの乗り換えや見直し(格安スマホに乗り換える)
全部見直せば、人によっては毎月5万円以上の固定費削減につながります。
今の収入+毎月5万円を稼ぐのは本当に大変ですよね。
でも固定費の見直しで5万円削減できれば、今後一生毎月+5万円の収入が得られるのと同じことになります。
稼ぐ方に注力する前に固定費の見直しを強くおすすめします。
ちなみに通信費が0円の理由ですが、楽天モバイルの1年間無料キャンペーンを利用したからです。
現在、楽天モバイルの1年間無料キャンペーンは終了していますが、3ヶ月無料のキャンペーンを無期限で行っています。
さらに最大25,000ポイントが楽天ポイントで還元され、最新のスマートフォンが実質1円で手にすることもできるんです。
もちろん楽天市場でのSPUも+1倍です。
まだ格安スマホに変えていない方は、検討してみてください。
3.投資する
では最後に、実際に投資してみましょう。
投資と言っても色んな種類がありますが、要は「お金にお金を稼いでもらう」ということですね。
なかでも、投資をこれから始める方におすすめしたいのが、つみたてNISAやiDeCoではじめる長期投資です。
ちなみに長期というのはおおよそ20~30年です。
FXでのデイトレードや不動産投資もありますが、リスクが高いので資産形成の第一歩として投資をはじめたい方にはおすすめできません。
先ほど紹介したこちらの本でも、インデックスファンドに長期投資する方が書いてあります。
短期で大金を得ようとするのは、投資ではなく投機、よりギャンブルに近いものになります。
リスクが高いほど、技術と戦略が必要です。
当たれば大きいですが、大金を失い痛手を負うリスクも高いのです。
もちろん長期投資でもリスクはゼロではありません。
投資はいつも自己責任ですので、もし大切なお金を失っても誰のせいにすることもできません。
ですが、ある程度のリスクを許容することで、将来今よりも金銭的に楽な生き方ができるようになる可能性は高いです。
投資をはじめるならネット証券がおすすめ
つみたて投資をはじめるなら、証券口座の開設が必須です。
なかでもおすすめは、ネット証券と言われる実店舗のない形態の証券会社です。
口座維持費が無料であったり、取引手数料が低いのが特徴です。
たくさんのネット証券がありますが、中でもおすすめなのはこの2つです。
\ 楽天経済圏の方におすすめ /
月5万円まで楽天カード払いができるので、毎月楽天ポイントが貯まります。
ポイント投資で楽天市場のSPUも+1倍にアップしますので、楽天のサービスをよく使っている方にはおすすめです。
私も楽天証券でつみたてNISAやってます。
\ 株や債券などに挑戦したい方にもおすすめ /
ネット証券の中でも口座数トップクラスのSBI証券。
手数料も業界最安値で、取り扱う銘柄も豊富なのが選ばれる理由です。
つみたてNISAはもちろん、将来的に国内外の株取引や債券、信用取引などを考えている方にもおすすめ口座です。
私も楽天とSBI両方の口座を持っています。
まとめ
金融(ファイナンシャル)リテラシーは、
- 正しい知識を学ぶ
- 学んだことを実践する
この2つのステップをコツコツと繰り返していくことで身につきます。
知識だけではないも同じ。
実践することで、経験として積みあがっていきます。
そうすれば、さらなる学びにもつながり、どんどんお金に対する耐性ができてくると思います。
金融(ファイナンシャル)リテラシーを身につけてお金と上手に付き合い、幸せな小金持ちを目指しましょう!
コメント